四季の華の佐藤です。
介護保険の1割負担の計算方法はご存知ですか?
皆さん馴染みがないことだと思いますので、ちょっとご紹介します。
介護保険はサービスの内容ごとに点数(単位数といいます)が定められています。
1単位=10円が基本ですが、地域の経済状況で都市部は高く、地方は低く設定されています。
ちなみに東京都が一番高く、1級地、名古屋は3級地というふうに決められています。また、サービス種類ごとも違ってきます。
例えば、訪問介護であれば、東京都は1単位=11.40円、名古屋は11.05円という単価にです。名古屋に隣接する長久手市とか小牧市は7級地で10.21円です。
では、この単価をどのように使っていくかですが、計算してみましょう
国が定めた単位数・・・245単位(身体介護1 20分以上30分未満)
名古屋市の地域区分3級地の単価 11.05円
245単位×11.05=2707.25円
端数処理をします。小数点以下は切り捨てます。
2707.25円→2707円 (介護報酬の全額が算出されました)
次に介護保険の保険者負担分を算出します。
2707円×0.9=2436.3円 ここでも小数点以下は切り捨てます。
全額から介護保険の保険者負担部を引きます。
2707円ー2436円=244円(一割負担)
244円が利用者様の一割負担です。
これに処遇改善加算が加わるとまたややこしいのですが、今回はやめときましょう
今はパソコンで計算してくれるのでとても楽ですが、介護保険が始まった当初は電卓片手に計算していたので、とても大変でした。
こんな計算を介護事業所は毎月行っています。